bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2020-08-07から1日間の記事一覧

😅東の空にたなびく雲。

藻の花や雲しののめの水やそら 蕪村 「や」が二つ、ややこやしい。 上五の「や」は切れ字でもあるし、強意でもある。 座後の「や」は並列の「や」 ― (東雲「しののめ」)東の空がわずかに明るくなる頃・あけがた・あかつき・明け方に東の空にたなびく雲。 …

😍俳句に魂を入れるのは読者/NO2

藻の花のあはれ流れてゆかぬなり 矢島渚男 流れて行かぬ藻の花、哀れと言っている。 なぜ哀れなのかは読者の胸の内にある。 藻の花の擬人化、未練を断ち切ることが出来ない。 渚男、やるじゃない、さすが一流俳人。 櫂につづいて一句読んだ、という充実感に…