凡人ではない
蛇の悩み舌がひらひら出てしまう_池田澄子
草濡れたり抜かれたりして八月来_澄子
漬物がすっぱく春の日が西に_澄子
まいったなぁー、この人、蛇が悩んでいるかどうかどうして分かるんですか?
あれって、出しているのと違いますか?・・・本当は出したくないんですか?
「蛇の悩み舌をひらひら出している」これでも面白いけど・・・
「出てしまう」には及ばない。
草が濡れるのも、抜かれるのも宿命、八月は誰にでも来る、草だけに来ない。
こういうことではないか?こんな鑑賞は先生に叱られる。
濡れなくても、抜かれなくても八月は来ます、←これなら叱られない。
すっぱいときもあります、僕は、浅漬けは好まない。
これが詩、凡人には出てこない。