bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

俳句でも短歌でも、散文詩でも初めから答えは出さない。

わりたいのにわれない/ちゃわんのへりでこつこつ?/ひにかけたフライパン/におとす?
「どこへ」木坂 涼

「わりたいのにわれない」これだけでは対象が分からない、何をわりたいのだろう。
「割りたいのに割れない」せめて漢字表記にするべきだ。
「茶碗の縁でこつこつ?」ちょっと分って来た。
「火にかけたフライパン」多分あれだ。
「に落とす」

あれを割ると手がヌルヌルになる、割りたいのに割れない、その心理は分かる。
縁でコツコツすると殻があれに混じってしまうときがある。
僕は、あれを割るのにかなり抵抗がある。
割れて欲しくないのに、割れてしまうときがある。
あれは案外扱い難い。