bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

兜太の句は僕の解釈でいいが、澄子の句は晦渋句 澄子も軟弱な俳人ではないが、手中の蚕ではないだろう。

     少女期ありき蚕の冷えを恐れたる
                 池田澄子
          どのように読み解いたらいいのだろう。
          (あり「き」)活用語の連用形に付く。
           過去にあったことを思い起こす意。

                   

女性を愛して獲得してという、つまり女性を略奪して自分のものにする、という興味がうんとあるんです。」

 (『金子兜太×池田澄子・兜太百句』ふらんす堂)の中に下の句がある。
      朝日けぶる手中の蚕妻に示す
                 金子兜太
  「蚕」は兜太の一物、そのように解釈しないとこの句に魂が入らない。