細い糸を読み解くのが俳句の妙味である。
恋愛して結婚を決意する前に、相手をしっかり観察し、長所短所を見極めよ。
結婚したなら、それには目を瞑れ。
見極めることナラズ。
相手を美しく誤解せよ、生涯連れ添うコツは生涯誤解し続けること。
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岩黒し我が名よばれて死ぬ日まで
津沢マサ子
「黒い岩」と呼ばれた。プラス思考か、マイナス思考か?
「白い岩」だったら一本筋が入っていないように感じる。
マサ子さん、黒い岩を選んで正解でしょ。
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上の解釈は間違っている。
「し」は、「や」と同じ強い切れ字。
「黒い岩」は意味がある、従って一句。
「我が名よばれて死ぬ日まで」これも意味があって、一句。
この句は二句で出来ている。
黒い岩・我が名よばれて死ぬ日まで
上五と、中七座五は細い糸で繋がっている。
その細い糸を読み解くのが俳句の妙味である。