bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

僕が虚子をとりあげるのは稀。

     死にし虻蘇らんとしつつあり

                    高浜虚子

            (しにしあぶよみがえらんとしつゝあり)

 

     一旦死んだ虻は生き返らない、死んだと思ったけど、死んでいなかった。

                    という句意。

            俳句はくだらない事を言えばいい。

              意味のないくだらない事を言った者が勝ち。

 

              大空にうかめる如き玉椿

                         虚子

                    虚子は「如き」と言っている。

                     (「玉椿」椿の美称)

 

 [2] 〘他マ下二〙 うかめる(浮)

〘他マ下一〙 うか・む 〘他マ下二〙 =うかべる(浮)

物を水面や空中に浮かぶようにする。浮かせる。

※今鏡(1170)一「龍鳥の唐船池にうかめて」

物事を外面に表わす。特に、涙などを出す。

太平記(14C後)一一「時直頭を地に付けて、両眼に泪(なみだ)(ウカ)めたり」

暗記する。

※讚岐典侍1108頃)上「明け暮れ一二の巻をうかめさせ給ふ」

十分に知る。また、芸事などに熟達する。転じて、知っているようなふりをする。〔日葡辞書(160304)〕

良い状態にさせる。

 () 死者の霊を成仏させる。