理解できない不思議な俳人
白扇をひらけば山河生れけり
鷹羽狩行
句集『平遠』で第25回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1976年、毎日俳壇選者。1977年、会社を退職し俳句専業となる。
2015年、日本芸術院賞受賞。同年、日本藝術院会員。2019年(平成31年)の歌会始の召人。
俳人協会名誉会長、日本文藝家協会常務理事、日本現代詩歌文学館振興会常任理事、国際俳句交流協会顧問。
数え挙げればきりがない活躍。
上掲句、「犬も歩けば棒に当たる」いわゆる「たられば俳句」
何も、白扇でなくてもよい、「扇開けば」でもよい。
たられば俳句は、いい師につけば二年で習得する。
一度理解すれば二度と使わない。
摩天楼より新緑がパセリほど
狩行
この句が代表句の一つと言われているが、たんなる見立ての句。
高い所から見下ろした新緑がパセリほどに見えた。
それだけの事。
代表句イコール名句、誰が名句と言ったのだろう、狩行自らいうはずはない。
以前から思っていた、誰かが褒めて狩行の評判を落とそうとする者がいるのではないかと思っている。
少し俳句を勉強した者ならこの句が名句だなんて思はない。