2020-10-06 香りをまわりなさい ・ 木犀や同棲二年目の畳・髙柳克弘 二年目がいいね、三年目だったらこれほど感心を与えられなかったと思う。 秀句。 本を読む母の素足や金木犀・神野紗希 この季重なりは不可。 主季語は金木犀だけれど、上五、中七が金木犀より強すぎる。 季語の斡旋は遠すぎても近すぎてもだめ。 金木犀との繋がりが読者には分からない。 木犀の香を左へと教へけり 小姓 僕の句は一物したて。 木犀は見えていない、遠くに咲いていても香りは来る。 ・