bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

香りをまわりなさい

 

 

 

 

        木犀や同棲二年目の畳・髙柳克弘

    二年目がいいね、三年目だったらこれほど感心を与えられなかったと思う。

                    秀句

        本を読む母の素足や金木犀神野紗希

                この季重なりは不可。

     主季語は金木犀だけれど、上五、中七が金木犀より強すぎる。

           季語の斡旋は遠すぎても近すぎてもだめ。

           金木犀との繋がりが読者には分からない。

       

       木犀の香を左へと教へけり

                  小姓

              僕の句は一物したて。

       木犀は見えていない、遠くに咲いていても香りは来る。