親がらす歩み子からすつづきけり
成瀬桜桃子
鴉のあるく様はぶざま、だからユーモアたっぷり、親の後を子がらすが歩く、童話チック。
カラスに限らず小動物は巣立ちしたら大きさ(外見)からは親子の区別はできない。
作者はそんなことは百も承知。
鳥類にみられる、カラスに刷込みの習性はない、それも作者は織り込み済。
東北大震災から十年がたつ、この災害を風化させてはいけない、盛んに言われていた。
ぼくが生まれる前の「関東大震災」もわすれられていない。
春灯けす思ってます思ってます
池田澄子
先生、「現代俳句大賞」受賞おめでとう。
句集「此処」で、今年の「読売文学賞」受賞も、あわせてお喜び申し上げます。