bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

独創句は強い

囀りや三羽となりて派閥なる 小姓 人も二人になれば力関係が発生する。 烈風の枝を歩いて烏の子 小西雅子 どの針もあはき影持ち針供養 辻 美奈子 言われてみれば「針」にも影はある、でも、それを見たものはいないでしょう

俳句において、本当のような嘘の話は詩になる。

親がらす歩み子からすつづきけり 成瀬桜桃子 鴉のあるく様はぶざま、だからユーモアたっぷり、親の後を子がらすが歩く、童話チック。 カラスに限らず小動物は巣立ちしたら大きさ(外見)からは親子の区別はできない。 作者はそんなことは百も承知。 鳥類にみ…

俳句は意味を言ってはいけない

日帰りの旅やコロナの春立ちぬ 小姓 立春の光ついばむ雀かな 中島伊智子 立春の雪のふかさよ手毬唄 石橋秀野 親からす歩き子からすつづきけり 作者失念