bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

百句他解シリーズ1・№4 池田澄子 兜太百句を詠む。

最も多く知っている人間がもっとも少なく喋る 「西洋金言集」 梅咲いて庭中に青鮫が来ている 金子兜太 池田―三橋敏雄が話しているのを聞いたと思うんですが「庭中に梅が咲いたら、いかにも庭が海のようで、いかにも青鮫がきそうだ」と、三橋先生が仰っていた…

百句他解シリーズ1・№4 池田澄子 兜太百句を詠む。

谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな 兜太・(暗緑地誌) 池田・「歓喜」ですね。 この「歓喜」は、うんと広い歓喜。 例えば鯉も「歓喜」でしょ。 揉み合っている「歓喜」、揺れる水自身の歓喜もありますね。 同じ夜の「歓喜」もある。 金子・男女の目合いの歓喜。 …

百句他解シリーズ1・№3 池田澄子 兜太百句を詠む。 金子兜太

華麗な墓原女陰あらわに村眠り 金子兜太句集 「池田」私これは、さむくなるっていうか、震えが来るほどすきです。 「金子」やっぱり貴女、感覚がおもしろいなあ。 「池田」すきですね・・・。 この「淫ら」うん、「淫ら」が。 何て言ったらいいんですか。 「…

百句他解シリーズ1・№2 池田澄子 兜太百句を詠む。 金子兜太

木曾のなあ木曾の炭馬並び糞る 金子兜太 「池田」この「木曾のなあ」はねえ・・・。 やられました。 「金子」―これが最後の句、兵隊に行く前の。 大学は繰り上げ卒業で、一人旅をした。牧ひでを といのが名古屋にいて、そこに泊まって、それから木曾に一人で…

百句他解シリーズ1・№Ⅰ 池田澄子, 兜太百句を読む。 金子兜太

白犬が吾を追い越す地球上 金子兜太池田―ちょっとこれあざといといって言えば、あざといかも知れないけれど。 金子―このへんみんな貴女独特の選び方ですよ、これは面白い。 選ばれてみると面白いですね、自分の句だが。 こんな句があったんだよなあ。 池田―…

はつなつと、非常口よりピアノ出す、とは何も関係がない。 なぜか、脳がワクワクする。

作品を褒める場合、専門家に属するか、ただの愛好者の作品に属するか区別することが必要だ。 だが、専門家もすべての人は、ただの愛好者であった。 自分には直接関係ないけれど、誰かを責めることは快感だ。 黒川弘務東京高検検事長の賭けマージャンも、一般…

考える

「話すことは世間並でいい、考える時は自分の頭で考えよ」 ゲーテ 人間は重要なものを決して充分にじっくりと考えない。 一般的に不倫は悪、と考えるところから始まる。 社会的制裁は ネットとかマスコミのバッシングの所為で全てがなくなる場合がある。 不…

昼寝より覚めてこの世の声を出すー鷹羽狩行

金、とか物ではない、人は借りを負っている。 心理的な借りだ。 急がなくてもイイ、ゆっくり働いて返してゆけばいい。 昼寝覚め返信遅るること三日 小姓 季語は「昼寝覚め」昼寝は夏の季語。

日本人が創るものごと、「柳腰」と言う言葉は日本にしかない。

人はおとなになると子供より劣ってしまう物、多い。 昔は何でもない事物にもっと無我夢中なった。 一言に返ることばや百合の花 小姓(未発表) 星の夜も月夜も百合の姿かな 闌更 百合の香を深く吸ふさへいのちかな 村越化石 たくさんの百合添へて死を頂戴す …

さかりをや俤にしてかへりばなー風虎

チョットお洒落をする、人が気が付かないところに少し工夫をする。 生きる上で何も関係ないところにちょっと金を懸ける。 帰り花黙すは醸しだす気品 小姓・発表(角川平成俳壇) いのちには終りあるべし帰り花 加藤三七子 何の木ととふまでもなし帰り花 去来…

皮膚と皮膚の接触で新コロナウイルスが感染するのか?

ハイタッチで新コロナウイルスすが感染するか? 飛沫感染と違うのか?

新コロナウイルスの終息はありえない。

行列に並んで春の風邪もらふ仁平 勝麻疹(はしか)ウイルス・インフルエンザ・日本脳炎・肝炎・風疹・黄熱。風邪もウイルス。ウイルスは変異する、エボラ出血熱は最強。コレラも絶滅していない。新コロナウイルスの終息はありえない。ウイルスの乗り物は人。…

信者は素直なのか・・? 強情なのか・・?理解出来ない。

イスラム教の、イード礼拝のためにモスクに集結する人々。 「三蜜」も、神に守られているから新コロナウイルスには感染感染しない。 そのように信じている。 信者は素直なのか・・? 強情なのか・・?理解出来ない。「強情」を古い広辞苑で調べてみると(「…

この句を一席に採った選句眼の曇りが情けない。

2020年5月10日、中日新聞・中日俳壇から 己が影均(なら)す左官や春日影・・・一席 いとけなき息乗せて飛ぶ石鹸玉・・・二席 救急車逃水抜けて遠ざかる・・・三席 一席の句・春の陽光が作業中の壁に映っている。 これは特別な発見でも何でもない、よ…

どのように解釈しようと読者の自由

茄子焼いて冷やしてたましいの話 池田澄子 若いころの澄子を思いうかべるととてもエロい。 膨張を思いとどまる茄子かな 和田悟朗 次の世は茄子でもよし君と逢わん 折笠美秋 採る茄子の手籠にきゆァとなきにけり 飯田蛇笏

矢車に朝風強き幟かな> 内藤鳴雪

おもしろく風にふくらむ鯉幟 小姓 おもしろくふくらむ風に鯉幟 小姓 古池に蛙飛びこむ水の音 ―――*――― 古池や蛙飛びこむ水の音 芭蕉 おもしろくふくらむ風や鯉幟 正岡子規。 この二句、「や」の使い方は子規の方が巧い。

新学期は四月だ・日本の文化だ。 新学期を九月、若しくは十月に移す、そんなことが言われている。 ちょっと待った、軽々に言うな!!

(季語)入学・新入生・一年生・・進学・進級・新学期卒業・卒業子・卒業式・卒業証書受験・入学試験・大試験・合格・落第も季語。 この土手にのぼるべからず卒業歌 作者不明 ふり向かず行く受験子の消ゆるまで 原田稀世 入学式は、小学校から大学まで四月上…

あのころは大日本帝国の時代、命は川の水のように軽かった

霾晦祖父曽祖父の明治かな (よなぐもりそふそうそふのめいじかな) 小姓