bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

子規に学ぶ

―正岡子規云ふ― 句調のたるむこと一概には言ひ尽くされねど、普通に分かりたる例を挙ぐれば‘虚字(きょじ)の多きものはたるみ易く、名詞の多き‘者‘はしまり易し。 虚字とは第一に「‘てには」なり。第二に「副詞」なり。第三に「動詞」なり。 故にたるみを少…

憲法は人権これを保障する

何処だつて地球の片隅冬銀河 高橋亜紀彦 言われてみれば東京の真ん中に居ても宇宙から見れば片隅。 市中の片隅にゐて憲法記念の日 小姓 着ぶくれてこの地離るるつもりなし 榊原佐千子 行動の自由、表現の自由です。

一茶と子規

水洟をかみ反論に転じたる 内藤美づ枝 大枯野火のつきにき奴ばかり 福本弘明 二句とも独自性がある。 さびしさよ炬燵櫓よ南天よ (炬燵櫓「こたつやぐら」) 一茶 淋しさもぬくさも冬のはじめ哉 正岡子規 丸っきり一茶の路線。

有馬明人

爆ぜるだけはぜ埋火にされにけり 小姓 有馬明人選・(俳句界「俳句総合誌」) (爆ぜるだけはぜ埋火にされてをり) 掲載句はこれでした↑。 ご冥福をお祈りいたします

有馬明人

爆ぜるだけはぜ埋火にされにけり 小姓 有馬明人選・(俳句界「俳句総合誌」) (爆ぜるだけはぜ埋火にされてをり) 掲載句はこれでした↑。 ご冥福をお祈りいたします

言わなければ多くが言へる

雪吊や天へ五丈の芯柱 新聞俳句 何度も記けれど、俳句は世界一短い詩型。 一字の無駄が命取りになる。 この句は「天へ」これが無駄。 しん柱は天に立てるに決まっている、投稿者がこういう句を作るのは仕方がない。 選者こういう句を読者に晒してはいけない…

ウイルスを理由にキスを断られ

もしもしにもしもし申す雪月夜 摂津幸彦 もしもしにいきなりコロナ雪の朝 小姓。 コロナ大丈夫。❓ ゆき子さん、かくれ陽性というのもあるからキスはしないほうがいいわよ。

俳句は難しいからこそ止められない。

『われは海の子』 我は海の子 白波の さわぐいそべの松原に 煙たなびくとまやこそ 我がなつかしき住家なれ 木曽川の今こそ光れ渡り鳥 高浜虚子 虚子の代表作の一つ。 木曽川はことあるごとに、遊び親しんだ川であるから僕には特に心に沁みる句である。 * 「…