bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

雪の被害に会われたみなさまにお見舞い申し上げます

信州の豪雪地帯に生まれ、晩年を過ごした一茶に「雪」の句が多い。 これがまあ終の住処か雪五尺一茶 住処(すみか)―住家は当て字。 「これがまあ死に処かよ雪五尺」 雪を好んで詠む一方で、雪への恨み言めいた句もある。 雪行け行け都のたはけ待おらん 雪の…

古典俳句(1539,40・・)

元朝の見る物にせん富士の山 山崎宗鑑(やまざきそうかん)(1539,40・・)生年不肖。 もちろん、この時代にテレビなどない、僕が知る限り、この句が一番古い句だと思う。 松尾芭蕉は1644~1694年 (せん「他に先んじての意」) 今の時代で元日の朝、富…

古典俳句

元日やされば野川の水の音 小西來山(こにしらいざん) (1654~1716)305年前の俳人。 句意・(されば)→元日だからこそ、聞きなれた野川の水の音も普段と違った感じに聞こえる。 三百年前と令和の時代では元日を迎える感覚も違うと思う。 元日…

姿を正す

炊飯器に寒あけの水容れにけり 「炊飯器」―名詞につなぎの助詞‘に‘はいらない。 本年もよろしく