bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

俳句は読者が作品に昇華させるもの

村ぢうが風邪ひいていてゐる丸木橋 杉森久英 「丸木橋」と言う言葉は子供のころから身体の中に沁みこんでいるが、実際には見たことがない。 一本の丸太の橋では年寄りや子どもは渡れない。 童話の世界、過疎の代名詞。 従って、その村人全員が風邪ひいている…

地球とホモサピエンス

人間の意見と言うものは昨日と今日とでも違うばかりではなく、食前と食後でも往々にして開きがあるのではないか。 「魯迅(ろじん)評論集」(1881~1936) 中国の文人魯迅に言われるまでもない。 「まず腹に何かを詰め込むまでは喧嘩をはじめないこ…

素人は「吹雪の中へ」とするでしょう。

地吹雪や嘘をつかない人が来る 大口元通 地吹雪・ブリザード・暴風雪 五メートル先が見えない、方向を見失い命をおとすこともある。 掲句。普通なら十分でたどり着けるところを一時間以上かかったのでしょう。 素人が吹雪の芯へ出てゆくと 櫂未知子 「吹雪」…

「立冬や浮き上がりさうな力石」 岩淵喜代子 今までこの人の名を知らなかった

―・- 「物を書くことは、物をよく観ること。 観て記憶する、それが書くことを磨き上げる。 「出典は島崎藤村随筆集」だったと思う。‐ ―・― 急行の速度になればみな枯野 岩淵喜代子 独想的な感覚で捉えた秀作 今まで急行の速度をこのように捉えた作者はいな…

加賀に特定している、言った者勝

・ ・ ・ ・ 加賀の山滅紫に眠りけり 藤田直子 (かがのやまけしむらさきにねむりけり) 滅紫(けしむらさき)

履物をつけずに地面に下りることを裸足という。 はだしも夏の季語。

片山由美子 初雪や積木を三つ積めば家 たって新しい発想、とは言えないが、面白い句。 お母さんと子供が見える、でも季語が動く。 「吹雪けり積木を三つ積めば家」 「降る雪や積木を三つ積めば家」 「窓の雪積木を三つ積めば家」 これでも遜色ない。 人と会…

香りをまわりなさい

・ 木犀や同棲二年目の畳・髙柳克弘 二年目がいいね、三年目だったらこれほど感心を与えられなかったと思う。 秀句。 本を読む母の素足や金木犀・神野紗希 この季重なりは不可。 主季語は金木犀だけれど、上五、中七が金木犀より強すぎる。 季語の斡旋は遠す…

トランプを選んだ国民が劣る

・ ・ ・ 二人はどちらもひどく負け癖がついてゐたから、 或る日、二人で勝負を戦はした結果、二人とも負けてしまった。 トランプ氏とバイデン氏 話上手は相手の話をよく聞くこと、その話に対して、短く的確に応えること。 その応えはみじかいほど話し上手。…

成功の裏には多くの泪が

成功は一番素晴らしいことだ。 西洋のどこかの国の言葉。 何処の国の、誰の言葉なのか忘れた。 人は自分本位だ/これは本能/だから戦は絶えない 地球に人がいなくなれば/それに気づく ・

性犯罪被害者に関連していること柄だから

「女性はいくらでもうそをつけますから」 杉田水脈、(衆議院議員)の発言。 まあね、誰にも失言はある。 杉田氏は26日のブログで発言を否定した、これがいけない。 「失言でした、人間はいくらでもうそをつけますから」 これなら問題はない、人は嘘をつく生…