分からないから口には出来ない

邯鄲やひとは余命をくちにせずー鷹羽狩行
邯鄲は美声でしられる秋の虫。
「人間は年をとっても余命なんて口にしない」
そもそも、余命など分からない、自分は死ぬようなことはない、と思って生きている。
明日死ぬかも分からない、と思って生きている。

俳句でも短歌でも、散文詩でも初めから答えは出さない。

わりたいのにわれない/ちゃわんのへりでこつこつ?/ひにかけたフライパン/におとす?
「どこへ」木坂 涼

「わりたいのにわれない」これだけでは対象が分からない、何をわりたいのだろう。
「割りたいのに割れない」せめて漢字表記にするべきだ。
「茶碗の縁でこつこつ?」ちょっと分って来た。
「火にかけたフライパン」多分あれだ。
「に落とす」

あれを割ると手がヌルヌルになる、割りたいのに割れない、その心理は分かる。
縁でコツコツすると殻があれに混じってしまうときがある。
僕は、あれを割るのにかなり抵抗がある。
割れて欲しくないのに、割れてしまうときがある。
あれは案外扱い難い。

何にでもピン、キリがある

男運よくてたいくつ曼珠沙華 中山美樹
人間というものは、恵まれていなければ悩み、恵まれていれば退屈する。
男の究極の退屈しのぎは戦争を仕掛けること、強国には立向わない、弱小国を選ぶ。
しかし、これは核のない時代のこと、もう人間同士の殺し合いはやめましょう。

女の退屈しのぎって何だろう?
男で苦労したい。

 

 

充実の秋

おまえはお前の人生の秋に入っていること、春の魅力や夏の輝きは過ぎ去って帰ってこないこと・・・略・・・自分に言い聞かせておけ
「人生について―日記抄」(土居寛之訳)アミエル

アミエルは自分に言い聞かせている。
秋は魅力を振りまく必要はない、輝く必要もない、人生の中で一番充実した日々を楽しめばいい。
「うろたえな寒さくるとて赤とんぼ」一茶
赤とんぼは狼狽えていないよ。

詩は虚実の間で成立する

媚びてると/われを言いたる/人がいて/それから百夜/眠っていない江戸 雪
作者はどういう人なのか、何歳なのか、男か女か、情報は全くない。
百日眠っていない、嘘だ、そんなことあり得ない、虚言癖のある人なのかな。
「媚びている」と言われたことは事実でしょう、そうとうショックを受けたのでしょう。
誰から言われたのか
言われた相手によって、ショックの質も違ってくる。
「百日眠っていない」これが事実だったら、深い恨みを抱いている。

「概念」・何という難しい単語なのだ


概念―事物の本質をとらえる思考の形式。
事物の本質的な特徴とそれらの連関概念の内容。
概念は同一の本質を持つ一定範囲の事物に適用されるから一般性をもつ。
例えば、人という概念の内包は人の人としての本質的特徴であり、外延はその特徴をもつあらゆる人々である。
しかし、個体を捉える概念、もある、概念は言語に表現されて「名辞」と呼ばれ、その意味内容として存在する。
広辞苑まだまだ続くが・・・以下略・・・
〘連関概念・内包・外延・名辞〙

 

すべては、ことばからはじまる。/概念ということばが、そうだった。
概念は明治になってつくられた
「夏の午後、ことばについて」長田弘

 

概念は英語のコンセプトの訳語。
「社会」とか「未来」とか「希望」とか「個人」とか「かたちを
もたないもの」それを「自分の実感出来るものに変えてゆく術」

概念・企画・広告なので、全体を貫く統一的な視点や考え方。

こんな取り留めのない単語など日本語から抹消すべきだ(怒)
概念「大まかな意味内容」だけでいい。

 

 

寝た者は転倒する恐れがない

寝た者は顛倒(てんとう)する恐れがない。
身を低く屈める者は驕る恐れがない。
詩人・バニヤン(1628~1688)イギリス。
「ハートで読む英語の名言」加島祥造

当然「逐語」で読まない。
読んだら名言にはならない。
車に乗らなければ被害者にはなるが、加害者にはならない。
身を低く屈めていれば戦争は起きない、九州を中国に、北海道をロシアに取られてもひたすら地に這いつくばっていればイイ。
でも、僕の性格では、韓国にバカにされたら黙っていられない。
アメリカファーストのトランプは日本のために血を流さない。