bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

(「こよなく」この上ない) おしむ、意表記は「惜しむ・愛しむ」

小姓 八月のこよなく悼む別れかな 堀本裕樹の選で活字になった句。 八月をこよなく悼むわかれかな 八月をこよなく悼み惜しみけり 夏をしむ・冬をしむ、という季語はない。 八月をこよなく悼み別れけり 意味は同じですが、助詞違の違いで微妙な風韻の違いがで…

理解できない不思議な俳人

白扇をひらけば山河生れけり 鷹羽狩行 句集『平遠』で第25回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1976年、毎日俳壇選者。1977年、会社を退職し俳句専業となる。 2015年、日本芸術院賞受賞。同年、日本藝術院会員。2019年(平成31年)の歌会始の召人。 俳人協会名誉…

😪草や木、鳥たち、物みな生気溢れる時期、だから、人は愁いに襲われるのだと思う。

満開の次のしごとを花の幹 渋谷道 作者は有名俳人、好きな俳人でもある。 花の幹、は、桜の木でしょう。 助詞の「を」が、句を深くしている。 聞くまでもない、次の仕事は「花吹雪」次は「葉ざくら」毛虫とも戦わなければならない。 桜紅葉はきれいじゃない…

😘信条、深念が見え隠れしている。

“ツレ”の義父が、室温が38度Cになっていてもクーラーを使わない。 義姉が、私たちが何度いっても聞いてくれない、一言、言ってほしい。 義父さん、以前言っていましたよね、平熱は36度って。 ヘモグラビンhba1c ngpは4.6~6.2が平均値って知って…

 すべては結果が物を言う。

「まだやっているのかと呆れて我を見る 結果がなければ物は言えない」 何かを研究している人でしょう。 「まだ我のこだわり続ける疑問点に ボスの両眉不機嫌となる」 永田 紅 思い切りよく諦める人。 頑なに諦めない人と、どちらが良いのか。 頑固を辞書で当…

釈迦は変人。

「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな」 (「釈迦牟尼」しゃかむに)与謝野晶子(1878~1942) 仏になってしまった釈迦に恋をしてもどうにもならない。 仏でなくとも、あの男は恋などしない。 釈迦牟尼は美男におはす夏木立宿鎌倉に自慰を楽…

自分でGoodだなんてNOだ

「秋冷やハーレダビットソンのメッキ」 人はいるけど影が薄い。 この句は、取り上げて論じるに値しない。 「秋冷やハーレダビットソンの女」 ハーレダビットソンと女の取り合わせは、意外性はある。 ナナハンの運転免許を取得するには、試験科目に、倒れてい…

 最近の地球は、秋彼岸でも、35℃を越える暑さがある。

立秋から十一日が過ぎた、盛夏より残暑のほうが暑さは厳しい。 気象学者は今、地球は氷河期である、と言っている。 宇宙のカレンダーで計れば、一千万年はゴマ粒より短い。 永久凍土が溶け始めて、一億年前のウイルスが地上に出てきているそうだ。 これは専…

😅バルトリハリは七世紀、インドの詩人。

無知を匿す被いとして、(被い「おおい」) 創造神は、 いつも傍にあって、 意のままになる、 「沈黙」を作ってください。 処世百頌・(しょせい、ひゃくじゅう)バルトリハリ。 松山俊太郎・訳 「沈黙」をきめこむことは「無知」をかくすだけではない。 処…

😂読み解く手がかり、足がかりがない・・お手あげ。

小満や白磁の碗に湯を享けて 大石悦子 小満・二十四節気の一つ。 読み解く手がかり、足がかりがない・・お手あげ。 解釈、鑑賞が出来ない句は、僕が未熟なのか? 作者は一流俳人。 小満と白磁の碗の繋がり、「湯」は白湯でしょう。 湯のみではダメなのか。 …

🤐俳句は強い言葉で壊れる

青嵐軍鶏に生疵ありにけり 亀井雉子男 季語「青嵐」清涼/爽快、明るいイメージが本意。 語感からは、荒れた風のイメージ。 蹴り合うて闘鶏宙をもつれ落つ 駒木逸歩 闘鶏は季語だが、軍鶏(しゃも)は季語ではない。 青嵐軍鶏に生疵絶え間なし (青嵐)(軍…

😅東の空にたなびく雲。

藻の花や雲しののめの水やそら 蕪村 「や」が二つ、ややこやしい。 上五の「や」は切れ字でもあるし、強意でもある。 座後の「や」は並列の「や」 ― (東雲「しののめ」)東の空がわずかに明るくなる頃・あけがた・あかつき・明け方に東の空にたなびく雲。 …

😍俳句に魂を入れるのは読者/NO2

藻の花のあはれ流れてゆかぬなり 矢島渚男 流れて行かぬ藻の花、哀れと言っている。 なぜ哀れなのかは読者の胸の内にある。 藻の花の擬人化、未練を断ち切ることが出来ない。 渚男、やるじゃない、さすが一流俳人。 櫂につづいて一句読んだ、という充実感に…

俳句に魂を入れるのは読者

さみだれの島さみだれの海の上 長谷川 櫂 季語・「さみだれ」が主。 島も海もさみだれを支えている。 さみだれの/島さみだれの/海の上 さみだれの島/さみだれの/海の上 名詞切れ、島で切って読むことも出来る。 俳句はリズム≪律≫も重要。 七五五、で読ん…

 恒久平和がくれば、兵器はいらなくなる。

女身仏に春剥落のつづきをり 細見綾子 この剥落はミクロの世界、目視でその変化を確認出来るのは百年後。 写生に徹しながらなおかつ主情的・直感的な句をものにした作者。社会性俳句の旗手とされた沢木欣一を夫としながらも、社会性俳句からは刺激を受けてい…

😀僕がそうだったから、そう思う

卯の花腐し赤んぼ手足みじかけり 関取のまはし卯の花腐しかな bn 僕がそうだったから、そう思うのだけれど(「卯の花腐し」うのはなくたし) (季語)は、門外漢にはまず分からないでしょう。 赤ちゃんの手足が短いのは可愛らしい、“卯の花腐し”の季語は…

🤣「国民は最低限の文化的生活をおくる権利を有する」

人は自分中心で生きている、というと「そんなことありません私は人のことを 思って生きています、いつも人に助けられて生きていますよ」と、反論してくる人がある。 そう言える人は余裕がある人。 新型コロナウイルスによって、会社が閉鎖、収入がなくなり家…

👨AIはそれが出来ない。

将棋界に藤井聡太棋聖が新風を吹き込んでいる。 彼の師匠、杉本昌隆、1968年11月13日(51歳) 愛知県名古屋市出身。(板谷進九段門下)とは何局か指導を受けた、もちろん二枚落ち。 四枚落ちでお願します、いや、二枚落ちでやりましょう。 二回ばかり四枚落ち…