bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

他動詞とか自動詞とか

枯れはてしおどろが下や水仙花ー正岡子規 俳句を読み解くには辞書なくしては解くことが出来ない。 うーん、?子規は「や」できっているね。 おづおづと夕日沈める冬至かなー鈴木真砂女「沈める」は、他動詞だ、真砂女が沈めることはできない、となれば、冬至…

既成句を抜け出しましょう

NHK俳句から・・撰者・長嶋 有図書館に本多すぎて五月雨るる_長嶋 有冷房や絵を視る人を見る仕事_松山蕗州後期高齢クーラー嫌い夏嫌い_九法活恵クーラーや本屋に掏摸も妊婦もゐ_上木三巳(掏摸「すり」)言っていない、理屈もない、意味もない。長嶋 有…

「若き日の」←これは説明

若き日の父の着流し祭鱧・・井上弘美俳句は言ってはいけない、理屈もダメ、意味が付いてもダメ。 代々の砥石の減りも祭鱧「にも」俳句。 井戸水に冷やすあれこれ祭鱧NHK俳句の入選句。「水」なんていらない。 代々の砥石の減りや祭鱧・・bn 「も」では意味が…

耳が酸っぱくなる

豪雨の被害にあわれた方々、心よりお見舞いもうしあげます。皆案じくれし出水禍越えて来しー浜口まち子この句、どのように解釈すればいいのだろうか?「皆案じくれし出水禍」これは分かる、でも、何を越えてきたのかは曖昧。作者は洪水の被害に会っていない…

目を皿にしてみろ

眼を皿にしてよく見て下さい。アメリカ人は全員が目を細めて見ていた。物を見るのも、考えるのも角度がある。皿にしてみて下さい、と言っているのに目を細める。心の目で見ましょう、一度角度が違えば同じものを見ても違った物がみえてくる。