bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

作詞・林 柳波・うぐいす

雪のお山を昨日でて♪里へ来たよとうたいます♪ホホホケキョ♪ホホケキョ 「お山」俳句は丁寧語は使わない。 「里へ来た」これは説明、俳句は説明、報告を嫌う。 これを韻文にすると うぐいすの昨日出けり雪の山 小姓 うぐいすのケキョに力を使うなり 辻 桃子

ウイルスの乗り物は人。

行列に並んで春の風邪もらふ 仁平 勝麻疹(はしか)ウイルス・インフルエンザ・日本脳炎・肝炎・風疹・黄熱。 風邪もウイルス。 ウイルスは変異する、エボラ出血熱は最強。 コレラも絶滅していない。 新コロナウイルスの終息はありえない。

ちょっと一休み・鑑賞を越える句・飯田龍太の雑観を引用

俳句の評を読むと、ときどき珍妙なのが出てくる。たとえば「雪起こし」(冬の雷のこと)を雪おこし、と仮名書きしたために、雷おこしの親類筋のような解釈したり、「雁渡し」(雁くるころの北風)を雁渡ると同義にかいしたり。まあしかし、これらの季語は元…

俳句はいかにばかになるかの競争であるー岸本尚毅・俳句はくだらないことを言えばいい、上等なことを言ったら評価されない

太陽の塔の裏見る日永かな 花野くゆアジア初かつ日本で最初の国際博覧会(General category:一般博、現・登録博)であり、当時史上最大の規模を誇った。略称は開催地・開催年から大阪万博あるいは70年万博、一般的な英語表記としてはEXPO'70が用いられた。…

俳句を完成させるのは読者、作者の言っていることは片言

教壇は果てなき道か春の蝉 友岡子郷 人は外から(教育)の力を借りなければ野獣と同じ。 「人が踏みゆく正しい道は人をころすこと」と教わればそのようにする。 春濤も岩も迷へる者同士 今瀬剛一 今見えるものに思いを寄せている。 「菜の花の風も迷へるもの…

兜太の句は僕の解釈でいいが、澄子の句は晦渋句 澄子も軟弱な俳人ではないが、手中の蚕ではないだろう。

少女期ありき蚕の冷えを恐れたる 池田澄子 どのように読み解いたらいいのだろう。 (あり「き」)活用語の連用形に付く。 過去にあったことを思い起こす意。 * 女性を愛して獲得してという、つまり女性を略奪して自分のものにする、という興味がうんとある…

神は一種一族の独走は許さない 自然はかな、?・新コロナは宇宙人の攻撃かも知れない

鳥帰る人は煮炊きをくりかえし 井出野治貴 たけのこや生死は見えざるものなりし bn小姓 カラス♪なぜなくの♪しむらの勝手でしょ♪

「流言は知者にとどまる」

黒字は中日新聞、中日春秋からの引用根拠のないうわさは広がっていくけれど、他言しない知者のところで止まる。中国の古典「荀子」にあるという。(「荀子」じゅんし、中国、戦国時代の思想家。)他言しないのでなく、言葉の内容から本当のことを見抜く知能…

自己満は、幸福の基礎。

花冷や老いは初めてゆゑ怖し 大屋達治 チョット、老いにベテランも初心者もないと思うのだけれど。 こわいとお思いなら怖いのでしょう。 ここからが老い、という線引きは作者が引いたのでしょう。 頭が柔らかなければこう言う句は作れない。 「スタンダール…

国民は納税の義務がある。 憲法は国の暴走から国民を守るためにある。

憲法13条「すべて国民は、個人として尊重される。 ... ある地域に外国軍隊が侵入し、そこに住んでいる国民の生命や財産が危険になったような場合、国家は実力をもってその違法な侵略行為から国民の生命財産を守る義務があります。 日本国民は、新コロナウ…

飯田龍太全集・第五巻・鑑賞Ⅰ 現代俳句鑑賞

夏川を女は遠く渉りけり 山口 壽「渉」は、かちわたるの意、(徒・かち「徒歩」)であるとするとこの句の趣はすこぶる艶を帯びて来る。遊行の途上、思いもかけずめぐり遭った夏川の清冽な色までが、つれの女性のかちわたる姿態によって鮮やかに感じられよう…

俳句は言い過ぎたら凡句になる

思ひ切りよき剪定の空があり 加藤かなぶん 思ひ切りよき剪定に青ひ空 これなら凡句。 売れ残りたる風船の空があり 角川春樹 この句が俤にあったかも知れない。

(2011年(平成23年)3月11日)東日本大震災

鳥帰る奈良より亰へ逸れながら 榎本好宏 固有名詞がいいね、出発点は何処なのだろう。秋冬に越冬のため日本に渡って来た冬鳥、日本海に出て北方の繁殖地に帰って行く。 奈良、京都に別れの挨拶をするような印象を与える作り方。 詩情が溢れている。 陸奥の打…

人それぞれ、俳句にたいしての信条がある。

花吹雪中のデジタルカメラかな bn小姓・発表は「俳句総合誌」 カメラをかまえているのはbn小姓。 花吹雪中にデジタルカメラかな これなら、二人称で、bn小姓は傍観者。 人それぞれ、俳句にたいしての信条がある。 2020/03/17・・再掲。 寒木に…

必要というわけではない、急いですることでもない。

三月二十九日付、小欄で誤記があった。 酒場に向かう人について「不要不急とは思えぬ」と書いたが、 「不要不急としか思えぬ」の間違いで訂正させていただく。申し訳ない。 四月五日付け中日新聞の朝刊コラム。 間違いは誰にでもある、でも断りがちと遅すぎ…