bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

「流言は知者にとどまる」

黒字は中日新聞、中日春秋からの引用

根拠のないうわさは広がっていくけれど、他言しない知者のところで止まる。
中国の古典「荀子」にあるという。
(「荀子」じゅんし、中国、戦国時代の思想家。)
他言しないのでなく、言葉の内容から本当のことを見抜く知能を供えていたのだと思う。
流言の前で知者であることが、かくも難しいのかと思わされる昨今である。
各地に緊急事態が宣言されたこの局面で、新型コロナウイルスをめぐるいくつかの誤った情報がネット上で広がっている。
見かけた方も多いだろう。
息を深く吸って十秒がまんすれば、感染の有無を知ることができるという。
なにやら医学的、科学的根拠がありそうで、しばらく前に世界保健機関に否定されている。
備えのゆるみにつながりかねないデマである。
   こんなデマに惑わされる人がいるということは信じられない。
      世界保健機関が乗り出して否定することでもない。
        例え、風潮が広がっても何も実害はない。

真偽の問い合わせで、業務に多大な支障が出たと日本赤十字社医療センターが先週末、表明する事態になった。

       実害はないと記したが、嘘みたいな本当の話らしい。
        新コロナウイルスで世界中が精神まで冒された。

                        囀りに山河色めき立ちにけり
                  大串 章
            山河ならいくら色めいてもよろしい。
新コロナに色めき過ぎてもいけない、色めいても底辺には冷静を持ちましょう。

「色めく」異性に対して関心があるように見える・またそのようにふるまう。
      興奮・緊張した様子が露(あらわ)にでる。(広辞苑