bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

耳が酸っぱくなる

豪雨の被害にあわれた方々、心よりお見舞いもうしあげます。
皆案じくれし出水禍越えて来し浜口まち子
この句、どのように解釈すればいいのだろうか?
「皆案じくれし出水禍」これは分かる、でも、何を越えてきたのかは曖昧。
作者は洪水の被害に会っていない、洪水禍の外れに住まっている。
これなら理屈に合う。

降る音や耳も酸うなる梅の雨ー芭蕉
「もう、その話、耳が酸っぱくなるほど聞いた」よく姉から言われた。
芭蕉の時代もそういう言い方あったんだ。