言わなければ多くが言へる
雪吊や天へ五丈の芯柱
新聞俳句
何度も記けれど、俳句は世界一短い詩型。
一字の無駄が命取りになる。
この句は「天へ」これが無駄。
しん柱は天に立てるに決まっている、投稿者がこういう句を作るのは仕方がない。
選者こういう句を読者に晒してはいけない。
「1丈」は尺貫法で、約1.7メートル。
雪吊の五丈有余の芯柱
小姓
雪吊のはじめの縄を飛ばしけり
大石悦子
その下を掃き雪吊の仕上がりぬ
小さなこと一点にしぼっているから雪吊が生き生きとして見えてくる。