bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

新学期は四月だ・日本の文化だ。 新学期を九月、若しくは十月に移す、そんなことが言われている。 ちょっと待った、軽々に言うな!!

 

(季語)入学・新入生・一年生・・進学・進級・新学期
卒業・卒業子・卒業式・卒業証書
受験・入学試験・大試験・合格・落第も季語。
      この土手にのぼるべからず卒業歌
                   作者不明
      ふり向かず行く受験子の消ゆるまで
                   原田稀世

入学式は、小学校から大学まで四月上旬に行われる。
四月は明るい陽光のもと、桜をはじめ様々な花が咲き、木々が芽吹く、いわば自然の生命力が最もみなぎる季節。
希望と期待に胸膨らませ、新しい生活のスタートを切るにふさわしい時期といえる。
試練を突破して迎える高校、大学にも、それぞれの感慨もあろうが、やはり、小学校入学が格別新鮮、かつうれしいもの。
真新しいランドセルを背負い、父母に手を引かれ校門をくぐる姿には一生に一度の晴れやかさがある。

        帽子から靴の先まで新入生
                  藤井圀彦

      びりとてもええしのボンのランドセル
                  作者失念
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牧村史陽編『大阪ことば事典』(講談社学術文庫)に、
「エェシ」の項目があります。

意味は「良家の分限者(ぶげんしゃ)」。
近松門左衛の作品などに用例の見える「よい衆」の転化としています。
シ(衆)は、オトコシ(男衆・下男)、オナゴシ(女衆・下女)、ダンナシ(旦那衆)、ナカシ(仲衆・仲仕)なども同類で、複数形ではなく、軽い親愛の意を含めた接尾語ということです。
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