bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

僕の句会ならこのように言う

 

ひぐらしや尿意ほのかに目覚めけり

正木ゆう子

何時目覚めたのか、(昼、夕方)はそれほど拘ることはない。

「尿意を仄かに感じて目覚めた」これは俳句的表現。

「尿意ほのかに」これが面白い、ゆう子の言いたいのもこれだと思う。

そうだとしたら、目覚めけりの「けり止め」これが強すぎる。

ひぐらしや目覚めて尿意ほのかなる」

これなら「尿意」が句の中心に座る。

「や」「けり」の切れ字が二つ、これは問題ない。