2019-12-21 独創句 雪原や人住みて灯をともしをり―鶴田玲子作者は、昭和八年、北海道生まれの人。雪原は見たことがないから想像するしかない。こんな所に家がある、人が住んでいるのだろうか。そんな風景の在り様。 葦原のどの葉にもつく霧氷かな―・・玲子葦原も見たことがない、この葦の葉に霧氷がついて、あの葦の葉にはついていない、そんなことはあり得ない。「どの葉にもつく」あたりまえのことを言いきっている。詠めそうで詠めない、令和の今でも十分通用する創作句。