2020-02-15 俳句は意味ではない 夏大根女が生める男かな 鳴戸奈菜言われて初めて気付く本当のこと、当たり前のことだと通り過ぎるのは野暮である。表現行為はすべて早い物勝ち。小ぶりで少しピリッとした味の夏大根は、なんとも心憎い取り合わせである。 評・池田澄子 「男かな」この“かな”止が強烈、成人の男が頭の中にはいってくる。 「夏大根女が生める男の子かな」(男「お」) 「夏大根女が分娩の男の子かな」(女「め」) 意味は同じでも、表記の違いで印象は違う。