bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

たれば俳句でも因果関係はない

 

 子らの風邪癒えたり庭に枕干す

小林千史

等、(ら)だから複数、姉妹で風邪を引いていた、「枕干す」で、母親の安堵感が溢れている。

 

菠薐草スープよ煮えよ子よ癒えよ

西村和子

こちらは、ほうれん草煮えよ、ではない、「スープよ、煮えよ」だから。

固形物は食べられない、高熱に冒されているのかも知れない。

母親の焦りを読み取ることが出来る。

 

(「癒ゆ」終止形)の、ヤ行下二段活用(「癒えたり」連用形)

(「癒えよ」命令形)

 

「つばくらや朝刊取りに出でにけり」・・角川の秀逸だったけれど、俳友に言われた、ぶんさん、これ、お誘い選ですよ。

要するに、「私の結社にはいりなさい」ということ。

 

新聞取りに出でたるや初つばめ

新聞取りに出でたれば初つばめ 小姓

「たられば」俳句でも、因果関係はない。