bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

暖色と寒色

くれなゐのを見ている寒さかな_細見綾子
紅色って、物は何なのか、何も言っていない、読者が決めればイイ、作者が捻くれた根性の持ち主ではない。
これが俳句。
ただ色を見ている、花か、下駄の鼻緒の紅か、そうだとしたら「寒さ」が活きてこない。
紅は暖色、寒さを感じるのは、火鉢の炭の熾りかける色、まだ七割が黒い色。
部屋が温まるには一時間ほどかかる。

応々といへどたゝくや雪の門―去来
平明で分かりやすい。