2020-01-27 余情・余韻がなくば発句とはいわない、「夜すがら」とあるから作者は不眠症かも知れない。 ゆふべ背に立てたる爪で蜜柑剥く山﨑十生 思想・実情を句に詠む。 この句は詩情はない。 ある女優の離婚記者会見。 私が離婚を決意したのは、夫の背中の傷をみてからです。 夜すがらや落葉の音にそふこころ田川鳳朗 木葉が散るときに音がするかどうかは問題ではない。 地面に落ち木葉が風に吹かれて音を立てている。 どちらも寂しく心に響く。 詩情はたっぷり。