bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

日常の只事との落差


   人死んで昨日のままに瓜浮かぶ
                柿本多映
     喪主で葬儀出棺を経験された人なら胸に迫る句だと思う。
葬儀屋との打ち合わせがすめばパターン化され、流れ作業の如くことが運ばれる。
冷やしておいた好物の瓜(夏の季語)が昨日と今日の落差を取り持っている。