2020-02-05 漱石に佳句はあっても秀句なし 飯田龍太 夕河岸の鯵売る声や雨あがり 永井荷風 何となく江戸、明治・大正・昭和の初め頃の匂いが漂ってくる句。普通、魚河岸は朝しか市を開かない、冷蔵の普及していなかった頃は、魚が上がると、昼、夕間わず市を開いた。 昼市・昼網・夕鯵_(夏の季語)「雨あがり」と言っているから漁師は雨の中で漁をしていたことにる。 俳句を詠む文人は多いが荷風はトップクラス。