bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

月光は屋内にも挿しこむ

       月光に開きしままの大鋏
                    真鍋呉夫
             場所は何処なのか、呉夫は言っていない。
                 屋外に限ることはない。
           ハサミは開いたり閉じたりして用をなすもの。


・福岡県遠賀郡岡垣村(現・岡垣町)生まれの父甚兵衛、母オリとも俳人で父は天門(てんもん)、母は織女(おりじょ)と号していた。
福岡商業学校卒業後、1939年阿川弘之島尾敏雄、那珂太郎らと同人誌「こをろ」を創刊。
1941年、文化学院文学部に入学。句集『花火』(こをろ発行所)を自費出版。1946年復員後、北川晃二と一緒に文芸誌「午前」の編集に携わり、同郷の檀一雄を頼って1949年上京。檀一雄との交流は長く、その後30年にわたり兄事した。
1949年、第一創作集『サフォ追慕』にて第21回芥川賞候補となり、新進作家として注目された。
1949年の創作集『二十歳の周囲』は、「こをろ」グループの青春を抒情的に描いている。
1992年、第2句集『雪女』(冥草舎)で藤村記念歴程賞を、翌年読売文学賞を受賞した。2010年、句集『月魄』で蛇笏賞を受賞。 俳句としては艶冶(えんや)な作風である。
2012年6月5日、誤嚥性肺炎のため永眠[1]。92歳没。
                 (ウィキペディア