bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2020-03-16から1日間の記事一覧

鬼灯を遊ばす舌はなにか云ふ

鬼灯を遊ばす舌をふと見たり 山田土偶 「ふと」は緩み。 うら若き妻ほほづきをならしけり 日野草城 鬼灯鳴らす村の灯し頃遅し 原子公平 何か、もの哀しさを感じる。 鬼燈をつまぐり父母に拠るながし 野澤節子 (爪繰り「つまぐり」)

「愛語」修司は「卑猥の言葉」という意味で使ったのかも知れない。 若いころの作品ではないかと思う。

鬼灯鳴らす愛語は軽んぜられしか 寺山修司 「愛語」は広辞苑にはない、修司の造語。 造語は日本語を乱すから厳しく排除される。 「愛の言葉」なら男女間の、相手を慕う情。恋。