bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

鬼灯を遊ばす舌はなにか云ふ


      鬼灯を遊ばす舌をふと見たり
                山田土偶
              「ふと」は緩み。
     うら若き妻ほほづきをならしけり
                日野草城
       鬼灯鳴らす村の灯し頃遅し
                原子公平
            何か、もの哀しさを感じる。
     鬼燈をつまぐり父母に拠るながし
                 野澤節子
             (爪繰り「つまぐり」)