鬼灯を遊ばす舌はなにか云ふ
鬼灯を遊ばす舌をふと見たり
山田土偶
「ふと」は緩み。
うら若き妻ほほづきをならしけり
日野草城
鬼灯鳴らす村の灯し頃遅し
原子公平
何か、もの哀しさを感じる。
鬼燈をつまぐり父母に拠るながし
野澤節子
(爪繰り「つまぐり」)