頂点が見え始めている
峠見ゆ十一月のむなしさに_細見綾子
十一月が空(虚)しい。形容詞、
①中に物がない。からである。
②内容がない。充実していない。
③事実がない。あとかたがない。
④はかない。かりそめである。
峠と結びつけると読者それぞれに感じるものがあると思う。
「峠」を今更辞書であたる人は少ないと思う。
くれなゐの色を見ている寒さかな_細見綾子・・前出。
紅色って、物は何なのか、何も言っていない、読者が決めればイイ、作者が捻くれた根性の持ち主ではない。
これが俳句。
石も木も眼に光るあつさかな_内藤丈草