bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

一人は寂しい。ひとりが好き、は自分を偽っている。

 

  はまなすのどこへ腰掛けてもひとり

                 落合水尾

      一読意味が取れない句、秀句の条件の一つでもある。

     この一人は物理的な一人ではない、回りは人でいっぱい。

 水尾さん、失恋したのかも知れない、回りは幸せそうな家族ずれ、若い恋人同士。

 

  季語・浜茄子(はまなす)太平洋岸、茨木より北、および鳥取以北の海岸に群生して咲く。

 

 

    玫瑰や沖には今も未来あり

          (はまなすやおきにはいまもみらいあり)

                中村草田男

             草田男の代表句(名句)