bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

俳句は理屈でない

ふるさとは盥に沈着く夏のもの高橋睦郎
(ふるさとはたらいにしづくなつのもの)
故郷と言えば旧友,山河、叔父叔母、神社仏閣、そういうものを詠めば独自性は無くなる。
令和の今、「盥」は死語に近い、当時盥など故郷に限ったものではない、どこにでもあった、どこにでもあったからこそ「故郷」に作者は結び付けたのだと思う。
「沈着く夏のもの」は洗濯物とは限らない、夏野菜かも知れない。
故郷の汗と盥の恙なしーbn未発表
夏迎ふペプシの缶を振りながら櫂未知子
なぜペプシの缶なんでしょう、なぜって、未知子がペプシと言ったからペプシなんです。
「コーラの缶をふりながら」だったら未知子の俳句感が疑われる。