2020-01-03 山の湯の女体沈むる十三夜ーbn 窓の雪女体にて湯をあふれしむ―桂 信子自分の真っ裸を読者にさらけ出している。「窓の雪」と「窓に雪」では多少鑑賞に違いが生じると思う。二十歳か、三十歳か、五十か六十歳かでも気色は違う。極端に音数を制限されている俳句、十七音でも長いという俳人もいる。「しむ」お正月のことです、辞書で文語にも親しんでください。 夜の秋の湯船にのこるひとりかな―信子一人残った、先ほどまで二人であった、ということでしょう。「夜の秋」は夏の季語。昼の暑さも夜になると秋を感じ、風も涼しく感じる。