bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

山の湯の女体沈むる十三夜ーbn

窓の雪女体にて湯をあふれしむ―桂 信子
自分の真っ裸を読者にさらけ出している。
「窓の雪」と「窓に雪」では多少鑑賞に違いが生じると思う。
二十歳か、三十歳か、五十か六十歳かでも気色は違う。
極端に音数を制限されている俳句、十七音でも長いという俳人もいる。
「しむ」お正月のことです、辞書で文語にも親しんでください。

夜の秋の湯船にのこるひとりかな―信子
一人残った、先ほどまで二人であった、ということでしょう。
夜の秋」は夏の季語。
昼の暑さも夜になると秋を感じ、風も涼しく感じる。