bnの句は、理が入っている、
枯木見ゆすべて不在として見ゆる
加藤郁也
葉はすべて落とした、裸木のそれを葉の「不在」と捉えた。
そのような解釈でもいいけれど、もう少し深くよんでみる。
すべて不在として見えているのだから、枯木も見えなくなると感じている。
海も山も、地球も、すべてのものが消え去るのではないか。
そのように読み解けは十七音が輝きだす。
為すべきをなして枯木の陽を通す
bn
この句は、上掲句のような深さはない、枯木に焦点を当てただけ。