bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

絶対句を期待してはいけない

蟻殺すしんかんと青き天の下加藤楸邨
人間探求派の楸邨、蟻をそのまま「蟻」として読み説くのでは句が可愛そう。
「しんかん」・心肝・身幹・辛艱・信管・神感・鑒宸・震撼・深閑・鍼管・新関
・・他多数。
楸邨先生、読者に負担をかけないように一発で意味が跳び込んでくる、漢字表記にして下さい。「蟻」は「アリ」でいい。

人間は神ではない、だから冤罪はある。
俳句でも絶対句を期待してはいけない。
読者も絶対的な解釈、鑑賞は出来ない。
俳句はそれでいい、でも、マイノティーでも核心に迫つて欲しいのは誰もが望むところだと思う。