bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

(すべりひゆ)馬歯莧・滑莧・夏の季語。

池田澄子・二句
煮凝やなんとかするとはどうするか
「や」で切っているから・「なんとかするとはどうするか」と、「煮凝」(季は冬)の関係は無くなっている。
でも細い糸で繋がっている、その細い糸は俳句では重要。
昼間でも煮凝りが溶けない、「この隙間風の寒い家を何とかして」
三人称で作者は傍観者、としてもイイ。

言う前にひらく唇すべりひゆ

句に意味はない、言葉の持っているニュアンスを面白がっている。