bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

俳句はいかに馬鹿になるかの競争であるー岸本尚毅


       霜降と暦にありて日がな雨
    「暦」とあるから、高級の黒毛和牛の霜降り肉でないことは自明。

      希望あり目下葛湯にダマがあり
          俳句をやっていない人には難解でしょうね。
      世界一短い詩、しかも5・7・5の定型、そこに季語が入る。
             となると、十二音しかない。
       暦とか、日がな、雨なんか掃いて捨てるほど詠まれている。
      それが澄子の句はどれも新鮮、俳句は辞書なしでは読めない。
「目下」分かり切っている単語でも辞書で当たってみる(「希望」あることを成就させようと願い望むこと)広辞苑
      澄子は、「目下」葛湯のダマを何とかしようと気にしている。
     俳句はくだらないことを真面目に詠めばイイ句、新鮮な句になる。