霜降と暦にありて日がな雨
「暦」とあるから、高級の黒毛和牛の霜降り肉でないことは自明。
希望あり目下葛湯にダマがあり
俳句をやっていない人には難解でしょうね。
世界一短い詩、しかも5・7・5の定型、そこに季語が入る。
となると、十二音しかない。
暦とか、日がな、雨なんか掃いて捨てるほど詠まれている。
それが澄子の句はどれも新鮮、俳句は辞書なしでは読めない。
「目下」分かり切っている単語でも辞書で当たってみる(「希望」あることを成就させようと願い望むこと)広辞苑。
澄子は、「目下」葛湯のダマを何とかしようと気にしている。
俳句はくだらないことを真面目に詠めばイイ句、新鮮な句になる。