bnkosyouのブログ

表記された言葉の奥にあるもの//言い終えて何かあるか、俳句は詩、ということを忘れている人は多い

2020-01-01から1年間の記事一覧

🤣虎ゃオオカミは愚痴は言わない。

😃貴方が原因となって、貴方以外の人に苦しい思いを、させる、ということがないように。 新型コロナウイルスのことではない、あれは努力して防げるものではない。 人に愚痴など言うな、聞く方は不快。 でも、愚痴を聞いてもらうとスッキリする、人間って脆いも…

「けさのことば」岡井 隆

中日春愁 2020年7月14日 05時00分 (7月14日 05時01分更新) 少年が学校から帰り、自分の部屋をガラッと開けると、見知らぬ老人が布団を敷いて昼寝をしていた。 不条理芝居の滑り出しみたいだが、実話である。 少年の部屋で寝ていたのは歌人の斎藤茂吉。 父親…

岡井隆さん死去・・92歳

戦後の短歌界をけん引した歌人の岡井隆さんが十日午前零時二十六分、心不全のため死去した。 繊細で感受性豊かな叙情歌で注目を集めた人。 1984年2014年まで、中日新聞「けさのことば」を連載した。 内科医でもあった。10日の朝刊、中日新聞から。…

選は創作なり

蝉時雨遠景あまりにもしづか 浅井一志 「あまりにも」はない、言ってしまってはダメ。 言ってしまったら余情余韻を奪う。 蝉時雨耳健やかに静か聞く bn 迎へにも送りにも振り夏帽子 鷹羽狩行 作者は俳句協会会長を長く務められた実力者。 出来ているけど、…

昭和の終わりごろ、就職氷河期があった。

今し雹の世佇立して人間 寺井谷子 いましひょうのよ・ちょりつして・じんかん (7・5・4) (今し・の“し”は。今を強める「し」) 「雹の世」“雹”は、世の中のことを比喩的に使っている、雹の様な世の中。 “人間“内容的に、「じんかん」と読みたい。 人間…

はんざき

はんざきは手足幼きままに老ゆ 日原 傳 「はんざき」馴染みのない言葉、俳句では季語。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』日原 傳(ひはら つたえ、1959年(昭和34年)4月30日[1] - )は、日本の俳人・中国文学研究家。山梨県に生まれる…

白海老も烏賊もかがやいている・欲張りすぎ。

白海老も烏賊もかがやき夏料理 福井隆子 僕の句会なら佳作止まり、それ以上の評価はしない。 「烏賊」は夏の季語、季重なりはダメではないが避けられるなら避けるべきだ。 「も」もダメ。 白海老・烏賊・かがやき・夏料理 置かれた言葉に強弱がない、従って…

俳句を読み解く

薄暑光空の上にも空があり 関根かな 雲は偏西風によって流されていく、比べる物があれば高さも分かる。 空に浮かんでいる雲、その上にも空がある、そんな句意だと思う。 一枚の雲が下と上に分けている、言われてみれば納得してしまう。 日盛りの雲崩れずに過…

サルビアの咲く 猫町に 出でにけり ・平井照敏 七・五・五、で読む

未発表 雨宿り飛び込む中は四葩かな bn (四葩「よひら」)紫陽花の傍題季語。 雨宿り飛び込む中の四葩かな 「は」と「の」の違い、僕は「は」だ。 の、なら飛び込んだ後の少しの“間“が出来る。 サルビアと雨しか見えぬ雨宿り 馬場公江 雨が降っているから…

月光は屋内にも挿しこむ

月光に開きしままの大鋏 真鍋呉夫 場所は何処なのか、呉夫は言っていない。 屋外に限ることはない。 ハサミは開いたり閉じたりして用をなすもの。 ・福岡県遠賀郡岡垣村(現・岡垣町)生まれの父甚兵衛、母オリとも俳人で父は天門(てんもん)、母は織女(お…

そんな男に金は貸してくれない

♫「俺より先に寝てはいけない、俺より後に起きてもいけない めしは上手く作れ、いつもきれいでいろ」♪ さだまさし 世間(特に女性)は、よくぞこれを受け入れたと思う。 受け入れたのは、 詩の世界だからだ、文学作品だからだ。 これが政治家だったら政界か…

細い糸を読み解くのが俳句の妙味である。

恋愛して結婚を決意する前に、相手をしっかり観察し、長所短所を見極めよ。 結婚したなら、それには目を瞑れ。 見極めることナラズ。 相手を美しく誤解せよ、生涯連れ添うコツは生涯誤解し続けること。 -・- 岩黒し我が名よばれて死ぬ日まで 津沢マサ子 「…

七・七の付け句は、あなたの句を私はこのように解しました、ということ。

動物はメスからマウンティングすることはない。 (動物→動く物)人類も動物、浮気は文化だ。 公衆の面前で言った人がいる、それは間違っていない。 ホモサピエンスには能動的な女もいる。 おそろしき言葉きて去る真昼の木 福田葉子 ものかげ遥かに涼しかりけ…

人は五メートル以内に近づかなければ、他人に被害はあたえず、被害も被らない。

説明・解釈・批判 「説明」かくかくしかじかであるという類のことをさす。 「解釈」文章や物事の意味を、受け手側から理解すること。 その物の、ウエイトの置き方によって異なる。 「批判」物事の善悪を判定すること。 社会学者の領域 結婚って何のためにす…

(四十女の「しじゅうめの」)と読めば十七音の定型だが、句が緩む。

説明・解釈・批判 「説明」かくかくしかじかであるという類のことをさす。 「解釈」文章や物事の意味を、受け手側から理解すること。 その物の、ウエイトの置き方によって異なる。 「批判」物事の善悪を判定すること。・ 夏みかん酸っぱしいまさら純潔など …

この記事、問題ありかな? 「男女雇用機会均等法」

女性は男性よりも能力的に劣るのか?女性で医師を目指す受験生は、点数がよくても不利に扱われる。(東京医科大学で先般露見した)医師ばかりではなく、働く女性も差別されているように思える。男女雇用機会均等法は機能しているのだろうか。 僕は将棋も趣味…

「俳句は切字響きかな」波郷。

説明・解釈・批判 「説明」かくかくしかじかであるという類のことをさす。 「解釈」文章や物事の意味を、受け手側から理解すること。 その物の、ウエイトの置き方によって異なる。 「批判」物事の善悪を判定すること。 ・ 季語・橡咲く・栃の花 山地に自生し…

説明・解釈・批判

「説明」かくかくしかじかであるという類のことをさす。 「解釈」文章や物事の意味を、受け手側から理解すること。 その物の、ウエイトの置き方によって異なる。 「批判」物事の善悪を判定すること。 ・ 夕霞壊れた原子炉の方向 池田澄子 俳句は言ってはいけ…

俳句にも俳句なりの文脈はある。

こうがんのやんちゃも過ぎて夏初め bn(未投稿) 向顔 厚顔 抗顔 紅顔 睾丸・これはない。 紅顔の馬上少年過ぐ/わが白髪多し/ 楽しまざるは是如何にせむ 伊達政宗

「おとづれて」かな、書きなら分りやすいかな?

音連れて二三分なり梅雨に入る bn(未発表) 俳句は、なぞなぞではない。 音のしない訪問はあり得ない。

(「筌[うけ」)魚を捕る具・(単帯「ひとえおび」)「すべ・術」

六月の葉ずれに眠り赤ん坊 石田郷子 金褪せしチューバ先立て夏に入る 今井 聖 口紅は革命の赤五月来ぬ 成田一子 葉桜や転校生に渾名つく 小川軽舟 どうでもいい色となりけり単帯 宇多喜代子 一船は筌を沈めに椎の花 正木ゆう子 流木を葬るすべをしらず夏 小…

結果を冷静に考えたら実行できるのか。

ひとり殺し終ればわれも冬の海 桑原三郎人間には自分の損得を考えず、他人のために行動することを、美徳と思う一面がある。 一方、不公平はたとえ僅かでも許せない一面も持っている それが昂ずるとリスクを背負っても立ち向かう。

言葉遊びと、創作が密着した俳句、その才を出しきることなく早逝した子規

唐辛子残る暑さをほのめかす 唐辛子日に日に秋の恐ろしき 立秋は、八月八日ごろ、子規の忌日は九月十九日。 世の中を赤うぼかすや唐辛子 子規に、拾遺句が二千百十七句あるらしい。(子規句集・高浜虚子選) (拾遺句「しゅうい句、漏れ落ちたものをひろって…

鶏頭の十四五本もありぬべし・子規。 この句名句なのか?

正岡子規五句 五月雨の雲許(ばかり)なり箱根山 家あるまで夏野六里と聞こえけり 絶えず人いこふ夏野の石一つ 夏山や雲湧いて石横わる 古池に水草の花さかりかな 子規は文学界に大きな業績を残したことは間違いない。 だが、子規の句集を読んでみるとほとん…

bnの句は、理が入っている、

枯木見ゆすべて不在として見ゆる 加藤郁也 葉はすべて落とした、裸木のそれを葉の「不在」と捉えた。 そのような解釈でもいいけれど、もう少し深くよんでみる。 すべて不在として見えているのだから、枯木も見えなくなると感じている。 海も山も、地球も、す…

別荘・俳句と付き合う極意

囀りやピアノの上の薄埃 島村 元(はじめ) 上掲句、難しい言葉は何もない。 鑑賞は人によって違うと思う。 「囀り」は屋外、ピアノは屋内、これは誰でも同じ。 「ピアノの上の薄埃」この措辞は上手い、だれでも出て来る言葉ではない。 持ち主がピアノに飽き…

百句他解シリーズ1・№4 池田澄子 兜太百句を詠む。

最も多く知っている人間がもっとも少なく喋る 「西洋金言集」 梅咲いて庭中に青鮫が来ている 金子兜太 池田―三橋敏雄が話しているのを聞いたと思うんですが「庭中に梅が咲いたら、いかにも庭が海のようで、いかにも青鮫がきそうだ」と、三橋先生が仰っていた…

百句他解シリーズ1・№4 池田澄子 兜太百句を詠む。

谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな 兜太・(暗緑地誌) 池田・「歓喜」ですね。 この「歓喜」は、うんと広い歓喜。 例えば鯉も「歓喜」でしょ。 揉み合っている「歓喜」、揺れる水自身の歓喜もありますね。 同じ夜の「歓喜」もある。 金子・男女の目合いの歓喜。 …

百句他解シリーズ1・№3 池田澄子 兜太百句を詠む。 金子兜太

華麗な墓原女陰あらわに村眠り 金子兜太句集 「池田」私これは、さむくなるっていうか、震えが来るほどすきです。 「金子」やっぱり貴女、感覚がおもしろいなあ。 「池田」すきですね・・・。 この「淫ら」うん、「淫ら」が。 何て言ったらいいんですか。 「…

百句他解シリーズ1・№2 池田澄子 兜太百句を詠む。 金子兜太

木曾のなあ木曾の炭馬並び糞る 金子兜太 「池田」この「木曾のなあ」はねえ・・・。 やられました。 「金子」―これが最後の句、兵隊に行く前の。 大学は繰り上げ卒業で、一人旅をした。牧ひでを といのが名古屋にいて、そこに泊まって、それから木曾に一人で…